早くもあり、振り返ると結構いろいろとあった。
沢山助けていいただいてるおかげで、何とかこなせています。
欧州各地へ足を伸ばす動きもまずまずです。


色々と外へ出ても、戻って来るとやっぱりケルンが良いなぁと実感する。
街の雰囲気、空気感、人の感じ、しっくりきます。
デンマークから帰った日(8/16)にペーターからプリントが仕上がったと連絡がありました。
リングさん(現像所のマスター)がケルンに仕事に来るついでに直接渡してくれるとのこと。良いタイミング。
翌日KHMで会う様にセッティングしてもらう。

リングさんとの初対面。とても優しくて、丁寧な紳士です。
Thinking Dot のオリジナル(ポジのワークプリント)から、ネガとサウンドネガをおこしてもらい、音と映像をシンクロさせて上映用のコピーを作成してもらいました。
Thinking Dot は、オプチカルのサウンドトラック部分にもドットのイメージを配していて、両耳(穴がフィルムの両端にある)のフィルムを使用しているので、パーフォレーション(フィルムの穴)とサウンドトラックに定着したイメージが音声化することもテーマとしています。
しかし、ワークプリントでは映写システムの物理的構造上、完全に同期しておらず(映画フィルム16mmでは26フレーム分音声が先行します)、このプリント制作で、音声と映像のシンクロナイズもお願いしたのです。
リングさんは、この行程を発注段階で非常に心配されていて、ぼくは直接会ってフィルムを見ながら説明すれば何とかなると思っていたのですが、ドイツ語での発注を強く臨んでいました。ということでペーターにヘルプをお願いしたのです。結果的にそれがベストでした。
ペーターありがとう!そしてリングさんには、今度是非ラボを見学したいとお伝えする。リングさんも快く地図付きの名刺を渡しくくれて、またいつでも連絡してねと言ってくださる。
次回会う時までには、何とかもう少し独語を頑張らねば!

チェックOK! やはり黒の締まりがオリジナル良い。音のシンクロもバッチし!
オリジナルではボヤッとブレてモヤモヤしたイメージのところが、ザラっとした粒子状の影の様になっている。この荒れ感を出したかった。
これはハイコンのポジだとなかなか出来ないので、数フレームのモヤをコマ送りして何度も見とれていました(笑)
早くこのプリントを、明るい映写機で巨大なスクリーンで見てみたい。
Thinking Dotは大画面(大きな劇場空間が理想的)への投影を意識した作品でもあります。
さて、作品発表の近況報告ですが、来月2つあります。
1つは、函館美術館学芸員の大下さんよりご依頼があり、ハコダテトリエンナーレに参加します。
函館の街の特色を活かした面白そうな企画展です。参加作家のバリエーションも豊かで良い感じです。
直接行けないのが本当に残念ですが、只今制作中の新作映像を出品します。
もう1つは、クロアチアのスプリットで開催されるSplit Film Festivalにて、Thinking Dotがインターナショナルコンペ(ショート部門)にノミネートされました。9/17に上映となります。クロアチア・スプリット行ってきます。
とても楽しみ!
いよいよ折り返し地点間近の5ヶ月に目突入、リサーチも色々と詰め込んでおります。
来月は映画と移動のくり返しな1ヶ月となります。体力勝負!