オランダは初めてだけれど、ケルンからはアムスまで鉄道で2時間半と結構気軽に行けちゃう距離感。
因にドイツ国内の主要都市ベルリン、ハンブルグ、ミュンヘンへ行くには4、5時間もかかってしまう。



またまた、朝早くの出発で着いた時には、出勤ラッシュ? 観光客もいっぱいで人種ごった煮状態。
EYEのオープン時間まで、駅周辺をブラブラ。

EYEは中央駅の対岸にあって、数分おきに出る無料の渡し船で渡ります。
渡し船というよりかは、海上を移動する歩道という感じで信号感覚。
こういうのがあると、コマ撮りせずにはいられない性分。






EYE着!
ネットでは見ていたけれど、なかなかに存在感のある特徴的な建築。企画展オープンまでカフェで朝食。
色々とドイツよりも細やかに凝っている。徐々にオランダのデザイン、気遣いにも目が行き始める。


企画展「Found Footage : cinema exposed」、基本的にはインスタレーション作品を展示。
映画形体との比較としても良い企画展でした。
出品作家は、テーマである『ファウンドフッテージ』界での有名作家ばかり。無論、故Bruce Connerの作品も。
Bruce Connerの作品は、2008年作の3面マルチ。デジタルに変換されたことによって、シンクロ率と白黒のバチバチ感が向上している。
目がもう1つ欲しくなるくらいの情報量と激しいモンタージュに、こっちの鼓動もバクバクで、興奮した。
以前、生西さんから聞いた話で、ぼくの尊敬する日本の実験映画の重鎮奥山順市さん「フィルムであればメディアは問わない」という言葉を少し思い出す。ブルース・コナーは、モンタージュであればメディアは問わないなんだな。きっと。
『映画によって映画する』作品を集めただけに、映像インスタレーション対して受ける違和感というのは全く無い。
手法、見せ方については色々と考えることがあって非常に参考になる。
ダグラス・ゴードン、マティアス・ミュラー&クリストフ・ジラルデの、再構築的表現によって、言語フリーにナラティブ、ノンナラティブを超越しているのは流石。
図録も面白い。まだパラパラめくっただけだけど、テーマ、著名なファウンドフッテージ作家・作品のリサーチ、現代動向と充実していて良い資料。日本ではあまり紹介されていないけれど(多分)、ジョセフ・コーネルからの流れで、現代までの再構築映画展みたいなのが出来たら面白いよなぁ〜。映像カオスな今だからこそ、ファウンドフッテージは注目の表現なのだと思います。





EYEの常設展示、EYE Panoramaなかなかに凄かった。
まず、部屋が超カッコイイ!
四方に投影された大量の映像に囲まれながら、テーマ別に映像資料を鑑賞出来るシステム。
端末の前に立ってレバーを引く、これがまたアナログチックで良い、その端末のテーマの映像がタッチパネル式モニタにサムネイル表示されて、好きな映像に触れるとそれが目の前に大きな画面となって上映されます。
その一連の切り換えが全て動的に展開していくのがまた気持ちイイ!かなりイケてるシステムでした。
その他可愛らしいインタラクティブ展示がチラホラと。
EYE、スマートでとんがった映像美術館でした!
ケルンからなら、面白い企画展があればまた来れそう。良かった良かった。
EYEをゆっくりと鑑賞した後は、アムスをあとにロッテルダムへ、一泊します。






ロッテルダムでは、夜に美味しいものを食べたいと思って、事前にけんさんに相談。
教えてもらった、ホテルニューヨークのレストランへ。
かしこまった感じではなく、雰囲気もとっても良くって、メニューも豊富。アラカルトで気軽に頼めるので安心。
ぼくは、産物らしい小エビ(けんさんおススメ)と魚のメイン、真紀はイカフライが食べたいと頼むも量がとんでもないことに!(笑)味は以外にもさっぱりしていて美味しかった。あとパスタ食べてました。
ケルンでも殆ど外食はしていないけれど、旅先での食事は濃い味系で飽きていたので、久しぶりに良い味の魚介類が食べられて2人とも大大満足!!! けんさんダンケです!
実は、この日EYEを見たあとは、例のごとく鉄道が遅れたり、ホテルは予約したのとホテル名が変わっていて雨の中グルグル探し歩いたりと、散々だったけど、食事でバッチリ帳消しできましたー。





ロッテルダムのベイエリアを散策しながら宿へ。
今回の宿はアタリで、部屋も設備も景色も上々で、リーズナブル。良かった良かった。
オランダいいなぁ、建築色々見てみたい、デザイン洗練されてるんだろうなぁ。最低限の情報で感覚に訴えるデザイン…目指すところですね。
水上の横断歩道みたいなやつも面白い!
アムスの魅力は、滞在時間短過ぎていまいち掴めなかったけど、ロッテルダムはかなり良かったよ〜。
こういのやっちゃっていいんだ〜ってモノが結構あって、デザイン観光でも相当楽しめそう。また行きたい所だ!