2014年10月29日

新千歳空港国際アニメーション映画祭2014開催!

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いよいよ今週末から開催される、新千歳空港国際アニメーション映画祭、本当に楽しみです!
二日前にしてかなり興奮してきた、早く空港へ行きたい!

今回ぼくは、誠に僭越ながらコンペティション作品の選考委員を担当させていただきました。
映画祭関係者が本当にハイクラスオブザワールドすぎて、お話いただいた時はかなり恐縮してしまいました、、が、とても興味深いお仕事だったので、引き受けさせて頂いた次第です。
欧州中心に国際映画祭は少なからず見てきたつもりですが、アニメーション映画祭は未見でしたし、
実験映画作家としてどのような関わり方ができるのか少し不安もありました。
只、お話を頂いた時から、「この映画祭、攻めるな…」という何とも言えない直感があって、エントリーを待っている間からワクワク感が募っていました。

選考を始めてからは、驚きの連続、700点強の世界中から集まったアニメーション作品に、ぼくの中で次々と映画やアニメや芸術の垣根が崩されて、自由で多様な価値観を持った表現の宇宙に迷い込む様な感覚でした。でもそれは、困惑とか辛さみたいなことではなくって、何だか不思議と清々しさというか開放感のようなところもありました。今思うとそれは、すごく純粋なもの(作品)に触れた所為なのかもしれません。肉体的にはかなりつらかったけれど、(ワールドカップもできるだけ我慢したけれど、)精神的にはかなり良質な栄養を注入される毎日でした。

選考会では、今回映画祭の立ち上げから尽力されているアニメーション研究・評論家の土居伸彰さんとアニメーション作家の倉重哲二さんとの3人で、じっくりとエッジを立てる様な真剣な議論と選出ができました。これもまたぼくにとってはとても良い経験と勉強になりました。 

そして、最高に切れ味の鋭いノミネート作品が出揃ったコンペティションプログラムは、本当に世界に誇れるプログラムになったと思います。作品それぞれが持っている自由さや衝撃の強さ、思考の深さも折り紙付き、それが束になった時、プログラムとしてのパワフルさは、もう、見る人の人生観を変えてしまう程だと断言できます。これは大袈裟でなく真剣にそう思っています。
そんなコンペティション作品を是非是非見て頂きたいです!!!

それと同時に、作家を続けていると、他の作家の作品によってすごく救われたり、自分の仕事が報われたと思える様なことが時たまあったりします。映画祭って、作家にとっては自作の成果を評価されるだけじゃなくって、そう言う経験が高密度で集中的にできる場でもあって欲しいと、ぼくは常々思っています。

見る人が、日常と少し離れた所から何かを発見したり、世界中の作家同士がボーダレスに出会えたり、
開催地域の作家に何かしらの切っ掛けを与えてくれたり、それが世界基準のかなりハイクオリティーなところで今実現されようとしているのが、この新千歳空港国際アニメーション映画祭なんじゃないかと期待しているのです。

すごく乱暴な言い方になるかもしれないけれど、もう、”日本で…”とか”北海道で…”とかそんなことは飛び越しちゃって、新千歳がピンポイントで世界中のアニメーション作家や作品、研究者やファンや映画祭とリンクして、常にフレッシュでエキゾチックな表現世界の発着地点になったらいいなぁって願っています。

今回、アニメーションとしてはかなりアウトサイダーなぼくを関わらせてくださった、事務局の小野さんや映画祭実行委員、関係者の皆さま、土居さんに本当に感謝です。

開催期間、目一杯本気で楽しみたいと思います!!!

皆さま、どうぞどうぞ、空港で濃密な文化の日をお過ごしください!
***
新千歳空港国際アニメーション映画祭2014
日程:10月31日(金)〜11月3日(月・祝)
会場:新千歳空港ターミナルビル(じゃがポックルシアター、センタープラザ、イベントホール翔等)
WEB:http://airport-anifes.jp
***
posted by ani at 11:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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