
Lisaは、2010年、真紀がコンペインしたオーバーハウゼン国際短編映画祭のスタッフをしていて、その時仲良くなった、ドイツ滞在中にBerlinへ行った時にもとても親切にしてくれた。彼女が札幌に来るのは2度目で、今回はアジア周遊の終点日本の最初の滞在地として訪れた。現代美術や映画が好きで、ぼくらの作品の良き理解者でもある。世界中の色んなものを見て来た価値観で受け取ってくれるのがありがたい。今回もそれぞれの新作をプライベート上映で熱心に見てくれた。そして、宿泊のお礼にと、ドイツ南部式のSchnitzelを作ってくれた。調理の最中の匂いからしてドイツを思い出す…、味も最高!

Altanは、ケルンに住んでいた家の近所で馴染みになった優しい肉屋の息子でフリーランスのwebプログラマー。友人のFrederikと一緒に来た。ここのお肉屋さんは、本当に美味しくってよく通った。しかもぼくらの辿々しいドイツ語の買い物に優しく付き合ってくれて、それに甘えて定期的に(密かな)語学練習にさせてもらっていた(笑)。
そのお父さんが日本語が出来る自慢の息子としてぼくらに紹介してくれて仲良くなった。
実はこの肉屋のお父さんはトルコ料理のレストランも経営していて、かなり美味しい。ケルンで食べた外食ではダントツに1番で、ここでトルコ料理が好きになったし、無論肉が本当に美味しい。
ケルンに行くことがあれば超おススメ!しかもお父さん、かなりやり手の実業家で、ケルンに新たなケバブのレストランを開いて、更にロンドンにも出店予定だそうだ。スゴイ。
3人とも日本語がとても上手で尊敬する。こちらのドイツ語の出る幕は無い、、というかそもそも全然上達していない。特にAltanとFrederikは日本に来たことがなかったのに相当上手いし漢字もかなり読めるのに驚かされる。在独の日本人とよく会話しているのと、日本のアニメ、漫画、ドラマを見て覚えるんだって。
うーん、ぼくらがドイツの映画を見てもなかなかそうは行かない気がするのだが…
まぁ地道にやるしかないのか、、英語すらまだまだ全然だし、、
ドイツの若い人たちも、どうやら日本の現状に色んな意味で興味を持っている様で、ドライブや温泉につかっている間に不意にクエッションを投げかけて来た。3人とも日本人の性格や振る舞いもよく理解しているので、日本的「ザ・空気を読む」も語学同様にマスターしている。なので一方的な感じではなくしかも絶妙なタイミングで問いかける(スゴイ)。聞きたいんだなぁやっぱり、そしてそれを問われることに対してぼくも全く戸惑いや疑問はなかった。
日本のことがとても好きと言ってくれるのだけど、海外から良い所も悪い所も冷静に受け止めた上で、個人的にそれぞれ好きな所を見出して、現地で体感しようって視点や意識はとても素晴らしいことだよなぁと思う。その為に勉強もしっかりしているし。
その意識が少し薄れかけていたので、とても良い刺激になった。再会ってそういうパワーもあるんだなぁ。

あ、何も考えずに、無条件に好きってのもある、それはそれで良いよね。