
明けましておめでとうございます!
さて1年越しのブログ再開でございます。
昨年2013年、帰国してからの1年は、ドイツ滞在の1年間以上にアッという間に過ぎ去ったと言う感じです。色々と自分が予定していたこととは違ったことがあった1年でしたが、まぁまぁの年だったかなと思います。
春はドイツで制作した新作「A FOUND BEACH -omnibus-」がIFFで受賞して、大変ありがたいことに、さい先の良いスタートを切ることがが出来ました。
作品の内容としてはまだ始めたばかりの実験だったので入選することすら予想外で、とても嬉しかったのと、テーマや視点に対しての評価だと受けとめているので、今後に繋がる良い結果となりました。
この作品は、プロセスから一貫してデジタルでパッケージした初めての作品で、IFFの会場では大先輩作家の奥山さんの宣言「私のフィルム元年!!!」に衝撃と共に勇気づけられましたが、実は密かに「ぼくのデジタル元年」でもあったわけです。
夏場からは、特に大学の仕事がかなり忙しく、みっちり学生と何かしらやってたなぁ、というままに冬になってしまった感じでした。といっても忙殺された感はそれ程なく、タイの大学への出張や、結構大きめな規模のプロジェクションマッピングの実証実験など、教育の立場から色々と良い経験ができました。
時間のコントロールが上手く行かずに自家現像のベストシーズンにフィルム作業が出来なかったのがちょっと反省点。
ぼくのアトリエの暗室は40年物の木造建築で暖房設備も良くないので、冬場は温度管理の問題で現像作業がほぼ出来なくなってしまうのです…
制作の方では、ドイツ滞在中に欧州各所で見て来た映像アンド美術の流れを振り返りつつ、じっくりテーマ設計に取り組めました。只今手掛けているのは2本。1つは前作に引き続きポストカードの作品。もう1つはフィルムの作品。作品の詳細やその周辺のことは、これから追々紡いでゆきます。
ここでちょいと写真をっと、IFFのとタイへ行った時のもの。

(IFF会場、ITO-sensei撮影)

(大先輩実験映画作家奥山順市さんLIVE@Super Deluxe)

(タイ、アユタヤ遺跡)

(タイ、通りすがった宿近くの歓楽街ストリート)

(タイ、水上マーケット)

(タイ、バンコクのフィルムメーカーと)
冒頭で少し触れていますが、また一昨年このブログを見ていただいていた極少数の方々はご存知の通り、2012年は約1年間をドイツで過ごしました。(在独中のレポは過去ログにて)
2013年はその経験をアウトプットする年と想定していましたが、然う然うスムーズには行かないのもで、ぼくにはもう少し咀嚼の時間が必要でした。
あとは昨年の前半は、かなり思考がネガティブで、どこかモヤモヤしたストレスフルな気持ちでした。が、途中からネガティブなこと自体がそれほど悪くはないなぁと感じ始めて、色々とクリアになってきました。仕事が忙しかったことも良い影響だったかも。
ネガティブからのソリューションからの新展開
今手掛けている作品は、テーマ設計の段階で、そんな中身(思考や精神性)の変化を介しているので何かしら面白い展開になったら良いなぁと思っているところでもあります。次はこの中身の変化に技術を追いつかせて表面的な変化(映像なので見た目のことです)に繋げてゆきたいというのが、今年の目標の1つです。
帰国後の新居は、運もあるけれど、じっくり時間をかけて探した甲斐あって、すごく良い環境です。
居間の大きな窓から望む風景が特にお気に入りで、時間毎、季節毎の空、山の変化は格別なものがあります。



12月は、仲のよい友達、久しぶりに会う先輩方と楽しい時間を過ごせたとっても良い年末で、お正月は1年越しに家族でゆっくりと良い年をむかえることが出来ました。
新年明けて、今年は色々と新たなトライの年にして行きたいと思います。
まずは、着手中2作品の完成を、そして、昨年続けた咀嚼を徐々に形にしてゆくこと、
大学の仕事の方は、恐らく今年も予想外の展開が舞い込んでくるとは思うけれど、より自分の専門をフィットさせる意識を高めること、
それらを目標にしていこうと思います。
現時点での実行計画リストアップ
・新作2作品の完成
・映画祭エントリー
・上映企画(目標2回)
・ロードバイクデビュー(Yくんと一緒に)
・論文執筆
・制作環境の改善(暗室問題解決)
・語学継続(英語6割独語4割くらいで)
春迄にはもう少し項目が増えていくことでしょう
今年のテーマは、「ポジティブ!&ポジティブにネガティブ!」それと「スピードアップ」でございます!
(今迄こんな風に考えたことはないけど、今年はあえて)
もひとつ大きな報告は、また次の機会にでも。

(お年賀)
それでは、みなさま、実り多き良き1年をお過ごしになれますように。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。