




最初の5枚の写真、ここがドイツとは到底思えない様な、光景です。
火曜日にBonnとは反対、北側のケルンの隣街Düsseldorfへ行ってきました。こちらもケルンからは鉄道で30分程度、大きな国際空港もあります。ドイツで最も日本企業、日本人が多い都市として知られています。確か今年、成田からの直行便も再会の予定だったはず。でも、9月以降に延期になったんだったかな?
まぁ、とにかく日本人が多過ぎて日本語会話が至る所で交わされている不思議なところです。
写真は、上から、
日本のパン屋さんでのランチ、久しぶりの唐揚げとあんぱん。
日本食材スーパーにて、ますおさんにギブアンドテイク攻撃を仕掛けるかつお(笑)に出会う。
同スーパーにて、おっきなマグロの仕入れに遭遇。
まき、髪を切る。美容師さんも日本人。
です。
いやいや、海外でなければ味わえないこの違和感。面白い。



さて、いつもの様に歩いて目的地へ向います。
途中、池のある公園には、決まって雁がいます。かなりいます。時期的に小連れの様です。
かなり大ぶりの落とし物をしつつ、人と同じ様に歩道を移動します。道路も渡ります。
その都度トラムも自動車も、いつも通〜りといった具合に止まります。へぇ〜そうなのかぁ〜

今回の目的の1つはこちら、
imai(inter media art institute)というビデオアート、メディアアートのプライベートコレクションを有する機関のビデオアートの企画展です。imaiは、
2年前にオーバーハウゼンに来た時にも訪れました。Jan(あきさんの旦那様、映像作家)さんの作品も出品されています。

会場はこちら、
Kunst im Tunnel(KIT)というライン川沿いの遊歩道地下にあるユニークなアートイベントスペースです。地上部分はカフェになっています。

多分、ここが搬入出口かな?

デュッセルドルフのこのライン川沿いはとてもきれいに整備されていて、開放的で気持ちの良いところです。

道端図書館? 結構皆使っている。野外で読書している人も多い。


カフェを通り過ぎて、地下へ向う階段へ。

なるほど、こういう構造。受け付けの方曰く、展示スペースは100mあるとのこと。幅は8mくらいかなぁ、天昇はそこそこで4、5mってとこ。

とりあえず、トイレに行こうと扉をあけると…おぉ、何かカッコいい。


imaiのコレクションの中から、70年代ビデオアートのパイオニアから現代までの、シングルチャンネルビデオアート作品とインスタレーション作品をセレクトし、テクノロジーアートにおける指標を俯瞰的に考察するといった内容の様です。
参加アーティストはライン川沿岸地域に所縁のある作家でまとめられているとも説明がある。
最初は、懐かしの初期ビデオアートをモニタ群で展示。ブラウン管もまた古典になりつつあるかもしれないが、この存在感は今逆に面白いかもしれない。発生当時よりもビデオ彫刻という言葉とともに更に浮き彫りになる。フィードバックとしてこの導入はコンサバだけど良かった思う。初期作品がDVDになっていることが少し気になった。
それと対面して、プロジェクションされていた作品がなかなか良かった。Kim Sunjhaさん、KHMの学生だそうだ。
質感を追う様な触覚的映像作品。時間の使い方も上手い。







単に壁に大画面投影ということではなく、見せ方(展示)に随分と工夫が凝らされていた。会場に合わせてということもあるのだろう。
内容的には技巧的というよりも哲学的というのか、かなり硬派でコンセプチャルなものが多い。ナラティブに展開するものは殆ど無かった。
シングルチャンネル、インタラクティブではないビデオアートの構造的な面でのメディアとしての特性=「型」は、ほぼ確立されているので、これからはその「型」の中で如何にものを言うのか若しくは、如何に「型」を壊すのかといったことになるのかも知れない。ぼくには、ちょっと俳句や短歌みなものの様に思えた。そう考えると作るのも見るのもこの先も面白い表現分野と言えそう。

図録もなかなか充実。

この日は、ちょうどKHMの学生さんも授業の一環で見学に来ていて、参加アーテースとの1人が解説をしていまいた。
Martinaさんも同行していてバッタリ。そして授業で引率していたメディアアートの教授、Mischa Kuballさんを紹介してくれる。Martinaさんは、いつもホントに優しい。そしてMischaさんには、コンタクトを取りたいと思っていたのでナイスタイミングでした。
来週火曜のセミナーに参加させてもらう、そして翌日のプレゼンの宣伝もさせてもうらおう!

こちらは、K20 今回は外観のみ、また面白そうな企画の時に来よう。




もう1つ見たかったのが、ポーランドの若手アーティス2人
Wojciech Bąkowski、Piotr Bosackiを紹介する企画展。
WEBでの告知内容を見てとても興味深かったのと、70年代後半生まれの同世代ということもあって気になっていた。
Schmela Hausという小さな会場の小さな企画展だったが、非常に良い内容だった。作品自体は、今風ミニマルといった感じで、同世代としてのシンパシーも感じる。アプローチはクリアだけれども、作品を体験してしっかり考えさせるもって行き方良かった。
企画タイトルDA SIĘ WYTRZYMAĆ / IT’S BEARABLEの文字通り、鑑賞にちょっと忍耐力を強いられるも、それが悪くないポジティブな我慢。
言葉にできない微妙〜な感覚に陥った。去年のIFFでポーランドの実験映画特集を見た時に結構好きな作品が多かったのを思い出して、それと似た感じもした。ポーランド気になる。


しっかりと日本食材スーパーで買い出しもして、夕食はもの凄く久しぶりのコリアンで。
本場スタイルの前菜(サービス)が良い良い。チヂミ、石焼ビビンパ、ビビン麺、満足です。