久しぶりの更新です。
昨年12月オーバーハウゼン巡回札幌上映のお知らせをしたっきりでしたが、上映会自体はなかなかに良い企画となりました。
今回、上映会場としては初めてのオノベカさんできたが、とても良い雰囲気で、面白い上映会になったと思います。
企画側としては、ある意味予想通り(理想的)でとても満足でした。天候も影響してか、いつもよりも動員が伸び悩んだのが少し残念でしたが、この点は反省材料として次回に繋げたいところです。
記録写真はこちらにて
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.198427816909165.50754.100002258443318&type=3&l=f2dbaba1eb
上映会の場合、会期がある程度の日数のある展覧会とは違って、その日限りとなってしまうので、どうしてもピンポイントで都合が合わせ難いというのが弱点。
でも、上映形式で見せる作品っていうのは、例えばネット動画でポチポチ小さな画面で見たり、昨今主流化した現代美術の展示形式で見せる様な映像系作品とは全然違う物なんだよね。
仕切られた空間(通常は劇場)に、大勢の観客(少数のこともある)が、1つの銀幕に向って始まりから終わりまでの間作品に集中して鑑賞する。そうすることで何か考えたり、分かったり分からなかったりしながら、どんどん作品の中に引き込まれたり、引き込まれなかったりする。と、そこに作者と見る人との間に関係が生まれて、それで初めて作品が成立するみたいな…こういう形式の作品を総じて"映画"とすると、やっぱり映画は上映じゃなきゃダメなんですよねぇ。
勿論、ネットの中に在るべき映像の形もあるし、展示空間に所謂インスタレーションとして在るべき映像もあるので、それはそれ。
でも、上映作品の場合は、モニターや壁投影のループで垂れ流しみたいなことは在るべき姿ではない。
まぁサムネイルとしては良いんだけど、、なのでやはり映画は"上映会"なのです。
今回のオーバーハウゼン巡回のプログラムは、どの作品も見る人への明確な問いかけがあって、それを映像ならではの表現方法で描かれていた。キレがあって、新しい発見もあって、映画祭の色が充分に味わえてとても良いプログラムでした。
東京、京都の上映を経て、わざわざ札幌迄プログラムを持って来て頂いた、中沢あきさん本当にありがとうございました!
何より見に来ていただいた皆さんに総じて好評だったことと、いつもはこういう映像見ても分からなかったけど、今回の作品は面白かったという感想があったのがとても嬉しかった。
札幌の上映企画は、年明けからも結構続け様で、salon cojicaでの木村文昭上映会「唯一無二視点」、インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバルICAF、今年初めて開催したゼミ学生達の自主上映会「OK BOX」等があった。この後もシアターキノでは、山村浩二さんの新作「マイブリッジの糸」、黒坂圭太さん「緑子」と過去作特集上映、近美では映像フェスティバル2012にてカンヌ・パルムドールのアピチャポンとニーナ&マロアンの特集、芸森ではフレデリック・バック展、自主上映系では、岩見沢教育大の学生主催による全国の映像系卒業制作を集めた企画「解散上映会」と2月、3月中は引き続き注目の企画が目白押しなのです。良い感じですね〜。
因に、解散上映会では、 OBOGプログラムで過去の卒業制作「Mixed Picture」が上映されます。あぁ、10年前の作品かぁ〜。
さて、来週は、ここ数年毎年恒例、東京都写真美術館の「恵比寿映像祭」、ICCの企画展等を見に上京します。楽しみ!
2012年02月12日
近況報告!

2月ももう半ばになりかけ、1月なんてあったのかい?って感じで過ぎ去ってしましましたが、昨年夏頃から進めていた計画が無事に本決まりになったのでこちらでも報告させていただきます。
この4月から約1年間、ドイツへ行くこととなりました。
2年程前からヨーロッパの方に興味があり、発表の機会も何度か得られたのですが、海外での長期間の滞在は初めての経験です。
幸運にも、かねてより興味のあったアカデミーオブメディアアートケルン(KHM)にフェローとして正式に在学できることになりました。1年と言うと長期とは言え、あっと言う間に過ぎ去ってしまいそうですが、自身のの制作・研究とともにドイツやヨーロッパの様々なシーンを見て、触れて、吸収してこうようと思います。
向こうでは、ワークショップや上映企画もしてみたいと考えているので、いつもお世話になっております映像作家の皆様には、またご連絡することになるかと思います。その際は協力いただけますと幸いです。
こんな機会に恵まれたのも、これまで関わることができた方々との良い縁があったからこそだと思っています。助言やヒントを与えてくださった皆様に本当に感謝しております。
そして、ぼくの申し出を快く引き受けてくださった、マティアス・ミュラーにも本当に感謝です。
ドイツ楽しみ!