2011年05月26日

月末の告知

この2週間、みっちりでなかなか連休中のレポ更新ができてません。。
webサイトのリニューアルももう一息のところで、なかなか手が出せず、
新作もプロポーザル止まりと、、ちょっと焦ってきたぞ。
あと3、4時間くらい長くならんかね、一日が。

それはさておき、今週末から週明けにかけて映像関係の行事、上映会があるので、その告知です!

5/28(土)、29(日)
第37回日本映像学会全国大会「イメージの虚実」
会場:北海道大学 〒060‐0810 札幌市北区北10条西7丁目

   第1日目(28日)/学術交流会館

   第2日目(29日)/人文・社会科学総合教育研究棟
参加費:一般 2,000円/学生 1,000円(2日間通し)
詳細リンク:http://jasias37hokkaido.x0.com

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日本最大の映像関連の学会です。映画監督、映像作家、評論家、映画・映像産業関係、教育関係等々、映像に関わる様々立場の専門家が全国から集まり、土日の2日間かけて基調講演、シンポジウム、研究発表、作品発表が行われます。
昨年開催しました、日本の実験映像フランス巡回上映帰国上映会にご参加いただいた、
映像作家の太田曜さん、末岡一郎さんの作品発表や、
今や北海道を代表する注目のアニメ制作会社PICOGRAPHの河原大さんによる、Making of テールエンダーズの発表など必見です!
他にもヴァリー・エクスポートのインスタレーション作品についてや、今敏についての研究等、多種多様な発表がありますので、札幌の映像、アニメ、アート関係者、学生の方は、かなり楽しめると思います。是非ご参加ください。



5/30(月)、31(火)
映画はどこからきたか/今、どこにいるのか:かわなかのぶひろとアヴァンギャルド映像
会期:2011年5月30,31日

会場:ATTIC 〒060-0063札幌市中央区南3条西6丁目長栄ビル4FTEL/FAX 011-676-6886

予約・問合せ:info@filmfilmfilm.org

主催:北海道映像研究会

詳細リンク:http://filmfilmfilm.org/avant_garde
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5/30(月)開場17:20/Aプロ18:00/特別プロ20:00

5/31(火)開場17:20/Bプロ18:00/Cプロ20:00
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1プロ券:一般1000円/予約800円/学生700円

2プロ券:一般1800円/予約1500円/学生1200円
フリーパス:一般3000円/予約2400円/学生2100円
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ぼくにとっては、師匠の師匠ということで、お会いするのはいつも緊張してしまうのですが、
日本におけるインディペンデント、アート映像の礎を築いたパイオニアであり、今も尚、撮り続け、創り続けることを日常とする、巨匠映像作家かわなかのぶひろさんによる上映個展です。
寺山修司、粟津潔、山口小夜子にまつわる作品から、日本実験映画ツアーで回った80年代ニューヨーク映画・アート紀行、携帯電話により制作した映画まで、私的な映画表現にこだわり、映画の中に日本のオルタナティブな表現史を取込み、更にはフィルム、ビデオ、モバイルと映像メディアの進化も網羅する、その作品群は、決して見逃せないはずです。
また、特別プログラムでは、映画誕生の歴史について、国内外の重要な短編映画と共に技術的、技法的見地からのレクチャーもあります。「光と影の偉大な技術史」という貴重なテキスト資料付きです。
かわなかさんの作品&トークは、どこもかしこも見逃せないのですが、加えて、個人的には、特別プログラムで上映される、奥山順市さんの「Le Cinema」は、札幌の人には絶対に見て欲しい!
ということで、こちらの企画にも映像、アート関係者、作家さん、学生さんに沢山来てもらえると良いなぁ。
是非!!!


posted by ani at 06:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年05月11日

追加上映

ポーランドのWRO ART CENTERにて開催される、第14回メディアアートビエンナーレにて映像作品「blur」が上映されます。

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上映情報
14 MEDIA ART BIENNALE WRO 2011 ALTERNATIVE NOWURL in WRO ART CENTER
film:blur
program:Nippon Conception
screening:12:00,11.May.2011
LINK:http://wro2011.wrocenter.pl/site/en
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posted by ani at 04:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年05月10日

ただいま

本日(5/9)帰札
札幌、寒いです。

なかなかに充実の連休を過ごした。

4/27-5/2(ドイツ・オスナブリュック)
EMAF 上映作品11プログラム84作品/ライブパフォーマンス/メディアアートの展示を鑑賞。

5/3(札幌で休憩)

5/4-5/9(東京)
イメージフォーラムフェスティバル 11プログラム61作品/インスタレーション展示を鑑賞。

上映の合間に、美術鑑賞
モホイ=ナジ/イン・モーション(神奈川県立近代美術館葉山館)
ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー(オペラシティアートギャラリー)
フレンチ・ウィンドウ展(森美術館)
他、ワコーワークス、オオタファインアーツ、タカイシイギャラリー等

映像作品は、モホイ=ナジの映画も8本あったので、それを入れると153本見たことになる。
いい感じで詰め込めた。

5/8夜のイメージフォーラムのクロージングでは、かわなかさん、奥山さん、太田さんとお話ができたことがとても貴重でした。
制作への励みと刺激になります。
出品作家の方々とも良い交流ができました。

さて、EMAFのレポもまだ2日目前半だけなので、こちらは徐々にアップして行きます。

結構仕事が溜まってしまった、、今週はペースをあげてこー!
posted by ani at 03:22 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2011年05月04日

EMAFレポ2

4月28日
EMAF初日。ここから3日間は、映画とメディアアート漬け。あと合間にちょっと観光。
EMAFは、オスナブリュックの市内10カ所程に上映会場、展示会場、ライブ会場、ライブラリー、ワークショップ会場、パーティ会場等が設置されている。
どの会場もメインの劇場から徒歩10分圏内の距離で、上映の合間に展示やライブを見るというのも比較的しやすい。といっても上映自体は数会場でパラレルで動いているので、全てを網羅するのは難しいのだけど。その為に、ライブラリーでいつでも出品作品が見られる仕組みになっている。


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LAGERHALLEという、普段はライブや演劇等の会場にもなる、市内の文化発信拠点的な劇場がメインの会場。カフェバーも併設されていて、飲食もしやすい。映画を見る時でも、でっかいジョッキを片手にシアター内に入って来る人が結構多い。ありですよねー。
その他は、市内の美術館や、協会をイベント施設にリノベーションしたホール、ミニシアター、図書館、カフェ、野外などが会場となっている。
例えば札幌で言うと、狸小路を中心に南北はススキノ交差点〜大通り公園くらいまでの範囲に収まる感じかな。もちろん参加作家の宿もメイン会場の近くに用意されている。

上映プログラムは、午後から夜11時くらいまでの時間帯で組まれているので、
午前中はゆっくりと過ごせる。朝食後にメイン会場のカフェに居ると、帰国直前のクワクボさんと遭遇。またご挨拶程度だったけれど、少しお話ができる。この後、クワクボさんの作品も見に行くので楽しみも増す。
この日は、16時半からのプログラムを見る前に、少し街中を散策とメディアアートの展示を見に行く。


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商店街や飲食店が集まる街の中心に会場があるので、観光も気軽に楽しめる。
街並は、なんだか可愛らしく統一感がある。のどかな感じで過ごしやす印象。
ドイツの中では大都市ではないけれど、それ程田舎という訳でもない。街の中心に大学があり若者も多い。ギャラリーもいくつも見受けられたし、現代的な建築の美術館等もあり文化的な楽しみも充分。

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ランチは、去年も食べて気に入ったニシンのオイル酢漬けのサンドとイモとスモークサーモンにチーズクリーム入りの(?)タルタルソースみないのがっかったやつ。どちらも美味しい。というか素材は北海道と変わりないので海外の食事という抵抗感が全くないです。


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昼食後は、メディアアートの展示会場へ。
先ずは、会場自体がとても面白い。協会を展示やイベントができる施設に作り替えた建物。協会講堂本体は祭壇を除いてそのまま残っているので、そこをステンドグラスを全て遮光する形で展示空間としていた。美術館やギャラリーのホワイトキューブに比べ、石造りの重厚さと突き抜ける様に高い天井は、大写しの映像を伴うインスタレーション作品と良くフィットしていた。欧州の作品の多くは911以降の情勢における映像的なアプローチだったり、音と映像の関係だったり、ナラティブな映像のループ上映だったりと、あれ?と思うくらいオーソドックスな、"メディアアート"というよりは"ビデオアート的"なものが多かった。最近は解像度も上がったし、プロジェクターの性能も良いから見た目はどれも綺麗だしカッコいいんだけど、内容は…むーん…って感じ。
その中で一際、先鋭的だったのがクワクボリョウタさんの作品「THE TENTH SENTIMENT」だった。使用しているのは、鉄道模型、様々な日用雑貨、LED電球。映像機材等は一切使用していない。協会講堂内とは別にセッティングされた暗転の展示室に入ると、静かに流れる光と影の像が、部屋の壁、床に映し出されている。よくみると、5×5mくらいの展示室の床一面に鉄道模型の線路が張り巡らされ、その線路の周りは通常の鉄道模型のジオラマではなく、洗濯バサミや鉛筆、金網のクズ籠、コンパクトデジカメ用の携帯三脚、小さなアナログの置き時計、笊、ゴムまり等々、無数の日用雑貨が綺麗にレイアウトされている。線路を走る列車の先端にはLED電球が付いていて、列車が通り過ぎるとそれらのモノの影が壁、床に動きを伴って映し出されるという仕組みだった。映し出される動く影絵は、日用雑貨のそれぞれが、都市空間や、郊外の風景に見える様に上手くレイアウトされ、規則的に流れ、展開してゆく影絵をずーっと眺めていると、本当に車窓からの風景を眺めているかの様な感覚にトリップした。
映し出される影の形、大きさ、タイミングを実に見事にコントロール(映像的には編集)し、光と影という映像メディアの原点をフィードバックした視覚的な作品だなと思ったいた、見ていて本当に心地良いし、、、でも、くり返し見ていると、それだけじゃない様に感じてきた。
列車は、一度速いスピードで線路を一周し、その後同じコースを今度は、微速度で1つ1つのオブジェクトの影をじっくりと見せる様に進む、そのくり返し。素材となっている日用雑貨は、多分100均で買える様な物ばかり。映し出される影は、車窓から見える都市や郊外の風景を模して再現しているのだけれど、その影はどれもパターン化され大量生産された工業製品で構成されている。
始めは、普段よく見る(日本の)車窓からの風景のようで気持ちいいなぁって思っていた動く影絵も、もう少し引いた捉え方をすると、自分たちの生活している世界が、100均雑貨の様なものでリアルに再現されてている。いつの間にか規則正しく計画化された中で心地良く暮らしてしる日本の社会をある意味照らしてるのかなぁと深読みもさせられた。
言葉にすると何とも大雑把な表現で申し訳ないです。。
こういう感じ方ができるのは、もしかしたら海外で他の文化圏の作品と並んで日本の作品を見られからなのかなぁとも思った。
でも、クワクボさんのこの作品は、何か強く社会的なメッセージを発してるのではなく、メディアに対する客観的な姿勢がくっきり、さっぱりしているところが、とても好きな作品だった。
EMAFのオフィシャルサイトのトップでちょっと見られます。)


ぼくにしては、見た作品について随分書いたけど、本当に興味深かったのです。このあとPipさんの「Free Radicals」と他2プログラムの映画を見たのだけれど、とりあえず今日の報告はここまで。

一昨日(5/2)の夜に帰ってきて、今日はまた始発便(5/4)で東京、イメージフォーラム等を見に行ています。
続きのEMAFレポは随時更新。



posted by ani at 04:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記