2010年02月17日

長井訪問

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先週末、山形県長井市にワークショップ(以下WS)に行ってきました。
2008年の夏と秋にもWSや映像コンテストに参加させていただき、
今回が3度目の訪問となります。

長井市は、山形県の南方最上川流域に位置し、江戸時代には最上川舟運の拠点
として栄え、現在でも街中の至るところに歴史的な建物が残る風情ある土地柄です。
また最近では、映画「スウィングガールズ」劇中に登場する山形鉄道フラワー長井
線でも話題です。

そんな長井を盛り上げようと、歴史ある建物等を活用して朝市やスノーフェスタや
写真展等々、地域密着の取り組みを精力的にされている長井まちづくりNPOセンターの企画に、
前回同様WS講師として呼んで頂きました。
http://samidare.jp/ayakka/

前回は、ぼくの本業であるフィルムを使った映像のWSで、フィルムに直接ペイン
トするアニメーションや8mmフィルムの自家現像などをやったのですが、
http://samidare.jp/ayakka/note.php?p=log&lid=109291

今回は、参加者が継続できる様な内容というオーダーだったので、撮影技術に加
えて、ビデオによる「日常の記録」と「記録の継続」というテーマでWSを
進めてみました。

前回のWSでも感じましたが、長井の皆さんは相当に筋が良く、"カメラ内編集"で
作成した3分間のイメージビデオも、各自面白い視点や設定で、長井の街を
表現していました。

1日限り数時間のレクチャーと実習でどこまで参加者の皆さんに伝わったのかは、
正直あまり自信がないのですが、
長井の歴史深い街並や、自然の風景を地域の人々が日々記録し、
街の記憶として様々な形で残ってくれると良いなと思っています。

また、長井まちづくりNPOの皆さんには、是非是非、地域の映像記録を
上手く発信できる仕掛けや出口作りに今後も取り組んで頂けたらと思います。

長井には、人も歴史も風景も、映像やアートとフィットする魅力が
沢山詰まっていました。

posted by ani at 16:35 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

ART BOX

すでに、ご存知の方も居るかと思いますが、
JRタワーアートボックスの一般公募で優秀賞に入賞しました。
http://www.jr-tower.com/info/3881/

今迄は、実験映画と言う映画表現の中で、
上映形式の純粋な映像作品の制作を続けてきましたが、
最近は、もう少し自分の中の映像の在り方を広げて考えてみたいと思い、
制作したり、構想を練っていたりしていました。

今の所、ぼくの場合は、「映像=フィルム」という物質的な素材と
向き合うことを創作の主体としていますが、「フィルム=物質」
であるならば、もっとその物自体も見せられる様な表現をしてみたいな
と考えています。

今回応募した作品は「One Second Station」
基本構造は、前作の「One Second Rose」と同じです。
"駅"にあるパブリックなアートスペースでの展示ということで、
やはり、リュミエール兄弟の「列車の到着」(1895)に準えて、
駅や列車に関連のある映像作品を作りたいなと思いました。

映画の誕生によりもたらされた、時間と空間の映像的な概念を、
物質的に可視化する様な作品にしたいと考えています。

展示情報等は、随時ブログでもお知らせいたします。
展示期間には、出来るだけ沢山の方に見て頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。
posted by ani at 12:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記